#4 もう終わり!? 23年1月始まり手帳の企画の裏側

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みなさま、こんにちは。「手帳の現場から」では、手帳の現場の“今”をお伝えします。

 

前々回の記事「4月始まり手帳の納品に向けてラストスパート!」では、すでに年明けの段階で2023年1月始まり手帳の製造進行がスタートする時期だとお伝えしました。あれから約3か月…来年の手帳は“今”どのような制作過程にあるのでしょうか…?

 

というわけで、早速聞いてみましょう!

 

 

今回インタビューに対応してくれたのは、商品企画部門に所属する河野と中村。


▲NOLTY企画担当者である河野(上)とPAGEM企画担当者である中村(下)。河野は長年在籍した制作部門での経験を活かし2年前に企画部門へ異動。中村はおなじみ(?)時間〈とき〉ラボ運営事務局メンバーです。


※制作部門は、手帳やカレンダー、ノートなどの生産管理、品質管理を担当する部門で、企画部門は、手帳やカレンダー、ノートなどの商品企画を担当する部門です。




―――年明けから早いもので23年版手帳の進行が始まると聞きました。来年の手帳の企画は今、どのような進行状況でしょうか?

 

河野:すでに23年1月始まり手帳の企画はほぼ決まり、量産の製造に向けてもろもろ入稿・校正をしているところです!早く進行している商品はすでに印刷して製本工程に入っていますね。

 

 

―――え!そうなんですか?! 22年版の手帳を使い始めてまだ数か月なんですが…もう来年の手帳の企画が決まって製造に進んでいるんですね。来年の手帳の企画が決まるまで、どのようなスケジュール感で進行していたのでしょうか?

 

河野:企画の立案は昨年の秋頃からですね。そこから色々とデータや情報を集めて社内で何回も会議を重ねて、今年の春頃にはほぼ全ての商品の仕様書を入稿します。23年版ではこれまでとは少し異なる視点で開発した新商品があり、商品化決定までにいつもより少し時間がかりました。



―――来年の手帳で新商品が出るんですね!楽しみです。新商品を作るときに大変だった点は?


中村:より良い商品を皆様に提供できるよう、みんなでギリギリまで悩んで様々な視点から検討をしたことですかね。その分たくさん検討したので、自信を持って提供できる企画になったと思います!何が出るかはお楽しみに!なので、販売される約1年前から企画としては動いているということになりますね。



―――実際に手帳を使い始める1年以上も前から企画が始まるんですね。毎年表紙カバーの色が変わったり、中の日記欄がリニューアルされたりする手帳もありますが、逆にずっと変わらない手帳もありますよね。それはどのように判断されているのですか?

  

河野:もちろん売行きなどのデータによってという判断もありますが、やはりお客様の声は貴重な情報として企画に反映させています。手帳は長年のリピーター様が多い商品なので、使い心地を変えて欲しくないという声もいただきます。反対に、ひとつの商品に対して同じようなご要望を複数件いただく場合は、企画に反映したりもします。表紙カバーに関してはデザインのトレンドもあるので、お店に足を運んで最近の人気色をチェックしたり、アパレルなどの情報も確認して、お使いいただく層に合わせて変えていたりしますね。

 

 

▲手帳の帯に記載されている商品アンケート。中の人たちはここでいただくご意見を参考にさせていただいています。「ご要望がある際はぜひこちらにお答えください!」と中村。




―――来年の23年1月始まり手帳で新しく作った表紙カバー等はあるのでしょうか?


河野:NOLTYからは先ほど話した以外にも新商品として出すシリーズがあるんですが、その手帳で採用した表紙色はどれもカワイイですよ!サンプルもそれなりの数を作って吟味したので、こだわり抜いたデザインに仕上がりました。今から皆様からの反応が楽しみです!


▲表紙カバーで検討したサンプルたち。商品化に至らなかったサンプルを、翌年以降への採用も視野に入れて社員が使ってみるケースもあるのだそう。所長の小林もサンプルのカバーを使っていたとか。


 

中村:PAGEMからはミネットというシリーズで、表紙カバーに印刷をかけたデザインの表紙になっているんですが、思った通りに仕上がらなくて刷り直しもしました。こちらもこだわって仕上げたデザインなので、発売が待ち遠しいです!


▲ミネットシリーズの表紙サンプルたち。この中から来年の手帳に採用された生地が…!!



―――新商品の発売が楽しみですね!もう少し詳しく教えていただくことは…?

 

河野:すみません、情報解禁が7月末頃だと思うので、それまでお待ちいただければと思います!笑

 

―――残念ですが…分かりました。新商品が発売された際はまた詳しく話を聞かせてくださいね。ちなみに、4月の“今”は具体的にどのようなことをされているのでしょうか?

 

河野:今は企画部門から入稿したデータや仕様書に基づいて、製造側と校正のやり取りをしながら徐々に手帳の形に仕上げている時期ですね。


▲河野が持っているのはある手帳のレイアウトの決定稿。これをもって日記欄のデザインが決まる。

 

 

―――手帳の校正ってすごく細かく大変そうですね…校正はどういったところを注意しながら行っているのでしょうか?

 

河野:企画部門は意図したデザインになっているか、という視点で校正をしますね。ひとつひとつの暦や文字の細かな校正に関しては制作部門が担当していて、ひとつの商品に対して複数名でチェックしているんです。全ての商品の1ページ1ページを校正しているので、すごく大変な作業ではありますが、とても大切な作業でもあります。


▲印刷する前には、文字や日付などが間違っていないか企画部門・制作部門合わせて複数名で細かくチェックしていくそうです。



中村:カレンダーやシステム手帳のリフィルなども入れたら全部で500アイテムくらいはありますよね。

 

―――500アイテム?!それを1ページ1ページ校正するとは…たしかに大変ですね。ありがとうございました。最後に、23年1月始まり手帳でお二人のオススメ商品を教えてください!

 

河野:NOLTYからは先ほどお伝えした新しいシリーズですね!表紙にもこだわっていますが、あったら嬉しい資料や企画ページを巻末に載せていたり内容も充実しているので、ぜひ発売されたらチェックして欲しいです!

 

中村:実はミネットシリーズの中で、とあるブランドとコラボした商品があるので…それも7月末の情報解禁までお伝えは出来ないのですが、ぜひお楽しみにしていただければと思います!

 

▲新しいPAGEMの企画は7月末までのお楽しみに!




~編集後記~

私たちが今年の手帳を使い始めるころ、作り手のみなさんはすでに来年の手帳を製造していたとはびっくりです!インタビューの途中、時間の感覚がよく分からなくなりました(笑)が、23年1月始まり手帳の発売が今から楽しみになりました!!


そして、日記欄のちょっとした改善やカバーの色などにアンケートの声が反映されていることを知り、ホッとしました!(みなさん、購入したらアンケートに答えてくださいね!!!)また、途方もない校正を終えて手帳の製造が始まるということにも驚きました!次回は制作部門にもインタビューをしたいなと思います。

 


時間〈とき〉ラボメンバーのみなさんへ


気になることがあれば、コメント欄にどしどしご質問いただければと思います!追加で河野と中村に聞きたいと思いますので、よろしくお願いします!

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来年の手帳も、たしか9月ぐらいには店頭で見れたりしますので楽しみです。


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2022.04.29

@さくらさん

そうなんです!9月から徐々にお店に並んでくると手帳の季節が来たな~って思いますよね♪ まだ早いですが、来年もさくらさんにとって良い手帳に出会えますように!

返信する
2022.05.09