【#3 くらしさん 】暮らしと心を整えるために書く。

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「わたしと書くこと」では、手帳やノートなどに“書くこと”で、時間〈とき〉をデザインしている方・実現しようとしている方にお話を伺い、書くことの意味や書くことでの変化などをご紹介していきます。


第3回は、ミニマリストとして暮らしを整えている様子や、がんの闘病を経て自分らしく生きていくために発見したことをインスタグラムで発信されている、くらしさん(@kurashi___/)にお話をお伺いしました。



くらしさんの「わたしの時間〈とき〉デザイン」の記事では、がんを経験されて変化した人生に対する考え方をお伺いしましたが、今回は“書くこと”について、手帳の遍歴や工夫などをご紹介します。




◆主導権が自分であることを意識した手帳選び


私が手帳を使い始めたのは高校生の頃です。その時はバインダー式のシステム手帳を使っていましたね。社会人になってからは、偶然ですがPAGEMも使いましたし、B6サイズのNOLTYはめっちゃ使ってました(笑)。縦のバーチカルで平日が大きくて、土日が小さいタイプの。でも土日も仕事がある販売職だったので、土日が小さいと書ききれないと思って離れちゃったんです。


その後、いろんな手帳を使ったのですが、今年からまたB6サイズのNOLTYを使っています!今の自分にとってはシンプルで使いやすいものがいいと思って。いろんな企画の手帳がありますが、なんだか手帳に自分のことを決められているような気がしていて・・・自分で手帳の使い方を決めたい!主導権は自分!という意識が今はあるので、シンプルなNOLTYに落ち着きました。あとカバンに入るサイズなのが気に入っています。


▲今年のふだん使いしている手帳は2冊。NOLTYエクリB6メモ(ロフト限定・ターコイズ)とキャレルB6バーチカル2(グレージュ)を使われているそうです。


まだ使い方をいろいろ試しているのですが、NOLTYの2冊には、目標や夢・100のやりたいことリスト、スケジュール管理、二十四節気を意識した予定、忘れてはいけないことを書いています。

 

▲大切な日も自分で書くことで意識するきっかけに。


3冊目には、生きているうちに叶えたいことリストを。4冊目は4月から復帰する仕事用にポケットサイズの小さな手帳です。この他にも子供用の日記、自分用の10年日記も書いています。


 

▲現在使われている手帳・日記帳たち。


 ▲仕事用の手帳は、ハッピーになれる黄色に。色も意識して購入されたそうです。

 

▲人生で叶えたいことリストの一部。


今は育児中で自分の時間が限られていることもあり、書くタイミングは「書ける瞬間に書く!」という感じです。家にいるときは、キッチンに手帳を開いた状態でペンと一緒に置いておくんです。そうすると、書きたい!って思ったときに、すぐ書けるんですよ。手帳を持ち歩くときは全部持ち運ぶのは重いので、NOLTYエクリB6メモを常に持ち歩いています。



もともとNOLTYキャレルB6バーチカル2を今年の3月半まで使っていたのですが、NOLTYエクリB6メモを見つけた時に、キャレルに書いていた午前・午後にやること・やりたいことをエクリに集約できそう!と思い、絶賛、実験的にエクリ1冊にしているところです。




◆デジタルな時代でも“書く”というアナログさが自分に気付きをくれる


デジタルは便利なので日頃から活用しています。でも、どこか機械的だしスマホのリマインダーに残したものって消えて忘れちゃう。覚えておきたいことは書いた方が覚えます。“書く”というアナログな行動だからこそ、思考も整理しやすいし、文字の書き方で「焦って書いているな」とか「今は落ち着いているな」といった自分の感情など内面が表現できたりもする。そこがアナログのいいところです。


 ▲手書きだと、書いたときの自分の気持ちも知ることができるそうです。


子供用の育児日記は将来、子供に渡そうと思っています。文字が持つ雰囲気や文章から子供が何かを感じてくれたらうれしいですね!こういうところもアナログの魅力だと思っています。




◆自分の歴史と心を振り返るきっかけに


いろいろと書き込んだ手帳を見ながら、自分のこれまでを振り返るのは好きです。何も書かなかった日も大切にしています。私ががんになる前は、手帳の余白を「埋めなきゃ」という思いが強かったんです。その反動かもしれませんが、がんになってからは自分の好きなコトやモノに囲まれながら自分らしいHappyな生活を送りたい、という思いが強くなりましたね。そのため、今は「あえて書かない」ことで生まれる心の余白も楽しんでいます。




◆書くことで「願い」を実現させる


手帳っていろいろな使い方があるので、書くことも人や目的によって全然違うと思うんです。私の場合は、がんを経験したことで、人生に対する考え方が180度変わって手帳の書き方が変わりました。病気になる前は欲しいものや美容などに関する話題が多かったですね。


今はやりたいことなど、先のことを考えた内容を書くようになりました。「hope list」という名前をつけて「誰と会いたい」「ここに行きたい」など、願いごとをまとめているんです。

 


有馬温泉に行ったり、ハワイに行ったり……書いたものは、ほとんど実現しているんです!だから、定期的に読み返すだけでも楽しくて。手で書くことで、心の中に残りやすくなるからきっと叶っているのだと思っています。“書く”ということは「願い」の実現を手助けしてくれる……わたしにとって大切な行動です。




◆手帳は友人のような存在


2016年にがんが見つかって急に入院するとなったときも、手帳は手放さなかったですね。着替えなど必要なものリストの中には手帳も入っていました。手帳を開いている時間がただただ楽しいんです。過去に書いた些細なことにクスッとしたり。何も書くことがない時も手帳を見ると心が落ち着きます。手帳は私にとって良いパワーをくれる友人のような存在です。

 

 ▲2016年の手帳は、一生大切にしたい宝物だそうです。


ふだん使いの手帳はあくまで日々の気付きや生活を記しておくもの。そこから印象的な出来事や発見したこと、ふと書かれたひと言などを日記に書き写して、ふだん使いの手帳は使い終わったらさようならします。大切に取っておくことも良いのですが、自分にとって、家族にとって大事なことだけを日記に書き写していくことで、より大切な思い出になっていくんじゃないかなと思っています。


▲10年日記には日々書いている手帳から印象的だった出来事やひと言を転記。振り返ると、大切な思い出としてその時間〈とき〉が鮮明に蘇るそう。


――――― くらしさんにとって書くこととは ーーーーーー

・生きること。食事や、寝ると同じように欠かせないこと。

・自分の思い描いている未来を実現するための行動。

・自分や家族に愛を伝えるためのツールとして残せるもの。

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― 編集部より:くらしさんの手帳テクニックをお届け ―


育児中で忙しい日々を過ごすくらしさんは、手帳を限られた時間で楽しく使うためにさまざまな工夫をされていました。特に付箋。定期的に行くヘアサロンや毎年必ず手帳に書く家族や自分の誕生日などの大切な行事は、付箋に書いて手帳が変わるごとに貼り替えていらっしゃいました。



誕生日の付箋は名前と生まれ年を書くと毎年貼り替えるだけなので便利なんだそう!お気に入りのペンは、ゼブラさんの「マイルドライナー」と「ブレン3色ボールペン」になります。



闘病を経て変わった“書く”という行動に自分が気に入ったアイテムを加えて、もっと楽しくなるようにされているんだなぁと感じ、くらしさんの物事に誠実に向き合うお人柄に癒しと、尊敬の気持ちを感じさせてもらった取材となりました。


▲くらしさんより事務局にいただいたフィルム付箋。すごく便利で愛用しています!また付箋使いを教えていただいてから、付箋ライフを実践中。ヘアサロンの次の予約がとれたとき、ペンを出すことにもたついてましたが、予約日にペタッと張ればOKなので、重宝しています。



また、くらしさんは新しい手帳を買ったとき、透明フィルムの付箋を使って、手帳の使い心地を試すそうです。確かに、直に書いてしまった手帳と相性が合わなかったら……手帳を使いきれなかったときの罪悪感や人に譲ったりすることができなくなってしまいますよね。

事務局の私たちは目から鱗でした!


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くらしさん(Instagram @kurashi___/

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※くらしさんの記事の感想や気づきなどは、ぜひコメント欄に書いて教えてくださいね!

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お子さん用の日記がすごく良いなと思いました。自分に子供ができたら、残してあげたいと思います。小さなこともきっと未来の宝物になると思うので・・・

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2022.04.14