ほしいから、がまん!小3息子がワークブックで自然とつかんだ幸せな"我慢"の意味

12

コメント:1件

みなさんこんにちは、時間〈とき〉ラボ運営事務局です。


「NOLTYキッズ体験ストーリー」では、NOLTYキッズを体験したお子さまの成長を保護者目線でご紹介していきます。今回は「NOLTYキッズワークブック お金を大切にできるようになる8つのミッション」を体験してくれた大塚さん親子。前回ときデザインノートを体験してくれた息子の“こーくん”が、今回は8つのミッションにチャレンジ!どんな結末になったのでしょうか?



ぼくの息子、こーくんは元気いっぱいの小学3年生。そんなこーくんは最近、財布を手に入れた。お正月に福袋を買ったとき、一緒に入っていたのだ。


「おとうさん、おさいふがあるから、お金ちょうだい!」


なんてセリフだ。俺もお財布があるし、お金欲しいわ。ぼくはこーくんに、いつも必要なものは買い与えているので、それと別にお金を与える必要はない旨を伝えた。


「じゃあ、おさいふには何を入れたらいいの?子どもにお金がいらないなら、なんで子ども用のおさいふが売ってるの?ねえ、なんで?」


これはこれはヤッカイなものを福袋に入れてくれたわ。これにはもう「うるさい」くらいしか、返す言葉がない。どうするんだよ、この財布……。頭を抱えるぼくのもとに、こんなワークブックが存在することを知らされた。


 

株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)が発行している『NOLTYキッズワークブック お金を大切にできる8つのミッション』だ。

 


「お金を大切にできる」という重みのある一言のとなりで、メガネを掛けた貯金箱が微笑んでいる。


お金の価値を正しく理解し、お金を大切にできる人間になってほしい。ちゃんと自分の財布を持つのなら、ちゃんとお金の話をしておきたい。でも、それがどうやればいいかわからなくて、グズグズしているぼくにとっては、ぴったりの本だった。


いつものように晩ごはんを食べたあと、ぼくはこーくんに『NOLTYキッズワークブック お金を大切にできる8つのミッション』を紹介してみた。

 


興味津々な様子で、ページをめくっていく。どれも気になる内容ではある様子。そして、最後の「おこづかい帳」のページで目が止まった。


「え! おこづかいもらえるの!?やる!!」


……。


これ以上ないくらいの邪な理由ではあるものの、本人はやる気満々。



「お金はありがとうの気持ちだよ!」の一言に大納得


 


『NOLTYキッズワークブック お金を大切にできる8つのミッション』は、前編・中編・後編に分かれている。最初の前編では「お金って何だろう?」と題し、お金とはそもそも何なのかを本質的に理解するところから始まるのだ。うーん、こんなことを子どもに教えるのは、なかなか難しいんじゃないかな……。


そんな中で、最初に伝えられた大基本には唸らされた。見開き2ページに渡って、大きく書かれている。


「お金はありがとうの気持ちだよ!


……たしかに、その通りだ。そんなことを改めて、考えさせられる。いやあ、我々大人も、たいていの人は忘れているでしょう。もしくは、意識していないでしょう。お金が、ありがとうの気持ちだなんて。本当にその通りだよなぁ……。なのに、なんでぼくたちは……。


そう。そうなんだよ。お金とはありがとうの気持ち。だから、心の底から感謝できることに対して、お金を使おうというのが、この本が教えることの基本。たしかに、そんな考え方なら間違ったお金の使い方はしないだろうなぁ。勉強になります。


そうやって「バカにできない……」と読み進めていると、「お父さん、このミッションはしなくていいよね!」と言い出した。いやいや、ちゃんとやってみようよと言おうと思ったら……。


「だって、ぼく、いつもやってるもん!」


いつも言ってたお店の人への「ごちそうさま」は正しかった

 


2個目のミッションは「おうちの人と一緒に買い物に行って『ありがとう』と言ってみよう!」だった。


外食の後、いつもこーくんは「ごちそうさまでした!おいしかったでーす!」とお店全体に響くような大きな声で挨拶する。たしかに、ぼくらもお店を出ながら「ごちそうさまでした〜」と言うのだが、こーくんは誰よりも丁寧で、なおかつアツい。


本人になぜ、あそこまで一生懸命「ごちそうさま」と言うのかと尋ねてみたところ、「なくなってほしくないから」という答えが返ってきて驚いたことがあった。


こーくんはこの数年で、たくさんの大好きだったお店をなくした。おいしかったあの店。たのしかったあの店。いろんなお店が、この数年でなくなってしまい、さみしい思いをしてきたのだ。こーくんが実感するほどに、飲食業界は厳しい。


だからこそ、こーくんはお店の人に「ごちそうさまでした!おいしかったでーす!」と、感謝の気持ちを伝えることで「がんばるぞ」と思ってほしいらしい。店員さんがそれに応えるように「ありがとうございました」と言ってもらえると満足げだ。


そんなこーくんの行動が、この本では「ミッション」になっている。こーくんは、自分の行動が肯定されたようで嬉しかったみたいだ。なんだ、こーくんはお金の本質がわかっていたのか。あんなに財布を与えるのを面倒に思っていた自分が恥ずかしい……。



「むだづかいかどうかを決めるのはキミしだい」

 


この本が、自分の価値観と合うと感じたこーくんは、どんどん読み進め、次々にミッションをこなしていった。


「お風呂場に置いてあるものの合計金額はいくら?」

「おうちの人に1か月の水道光熱費がいくらかかっているか聞いてみよう」

「週末と平日で、遊園地の入園チケットの値段が違うのは何でだろう」


次々に与えられるミッション。その都度、ぼくも一緒に「どう説明しようか」と考える。ワークブックの内容にナビゲートされながら、ぼくも伝え方を考えていく。そうやって、親子で真剣にお金について考えていく。ぼくの親スキルも上がっている気がする。


中編は「上手にお金を使う準備をしよう」というテーマになり、もっと実践的な内容になってきた。そんな中で「むだづかい」に関する記述があった。


「むだづかいかどうかを決めるのはキミしだい。買った後に後悔したらむだづかいだよね。」


これまで「ほしい」か「いらない」の二択だったこーくん。実は「ほしい」の中には「必要なもの」と「欲しいもの」に分かれていて、そのうちの「欲しいもの」を買う前には、よく考えなければならないのだ。でも、これはなかなか理解するのが難しかった様子。


学校で使うえんぴつは「必要なもの」と分かるが、お買い物のときに買うお菓子は「欲しいもの」と理解できない。「お菓子はなくても困らないから、欲しいものだよね」と教えても、「ぼくにとっては、ないと困るの!」と主張する。うーん、本当にそうなのか……?


「じゃあ、お父さんがいっぱい持っているレコードは?なくても困らないから、欲しいものだよね。買う前によく考えてるの?」


なんだ。よく理解できているじゃないか。えらいえらい。ぼくは黙って、次のページをめくるのだった。


ほしいから、がまんする

最終的に『NOLTYキッズワークブック お金を大切にできる8つのミッション』は、おこづかい帳になる。おこづかい帳をしっかりつけられるようになることが、最後のミッションなのだ。


おこづかい帳をつける前に、まずは「欲しいものリスト」を書いてもらう。


 


毎月、欠かさず買っている「コロコロ」はもちろん、2番目に「プレゼント」がきたのに驚き。最近欲しがっている「スマブラ」も納得のランクイン。しかし、そこで「ベイブレード」が登場。ベイブレード、そんなに欲しかったのか。知らなかった。


 

1か月のおこづかいは1500円に決定。毎月のコロコロ代の700円、週に1度のお買い物でのお菓子が400円、さらに月に1冊程度買う古本屋でのマンガ本が400円という予算の1500円。これまで買い与えていたものを、おこづかいにしてみることにした。おこづかいの決め方が、これまで買っていたものだったので、貯金をするには工夫が必要。


そこで、毎日できる「お手伝い」のご褒美として、金額を設定することにした。


● お風呂掃除 10円

● 食器洗い 10円

● 晩御飯の支度のお手伝い 10円

● おつかい 50円


これらをがんばりつつ、マンガやおかしを我慢すれば、貯金できるという計算。うん、真っ当だ。そして、こーくんに8月分の1500円を渡したとたん、こーくんは500円玉を手に取った。


「おとうさん、500円を貯めたいんだけど」


まだ、こーくんはおこづかいをわかっていないのか。いやいや、それはこーくんがコロコロや、お菓子を買ったりするお金だから、買い物する時のためにとっておかないといけないよと説明をする。


「だって、お菓子とコロコロ以外のマンガを我慢したら、月に800円貯金できる。お手伝いを毎日頑張れば300円くらいは貯金できるから、月に1000円以上貯金できて、ベイブレードが買えるやろ。使わないように、もう貯金箱に入れておきたい。」


いやいや、さっき「ぼくにとっては、ないと困るの!」って、主張してたやないか。ベイブレードという目標が見えただけで、そんなに違うのか。コロコロ以外は、ベイブレードのためならいらないそうだ。



貯金箱がなかったので、かき氷用に買っていたカップに段ボールを貼って、急遽手作り貯金箱。その中に、もらった500円をすぐにチャリン。


「お金のおかげで、本当にほしいものがわかった」


そうか。それはいいね……。


「じゃあ、お父さんがいっぱい持っているレコードは?なくても困らないから、欲しいものだよね。買う前によく考えてるの?」


レコードラックを見つめると、こーくんの言葉が聞こえてくる。いやいや、本当に欲しいものだよな、俺。針を落としてみると、やっぱりいい音で幸せだ。せっかく買ったんだし、もっと聴こうっと。



(こーくんが体験した“NOLTYキッズワークブック お金を大切にできる8つのミッション”はこちら!)




「どうしてお金って大切なの?」その答えがわかる小学生のためのマネー教育の入門書。

お金について調べたり、実際にお金を使う経験を促す「8つのミッションワーク」を通して、お金の賢い使い方を楽しく学べる新スタイルのワークブックです。後半には、面倒な計算が少ないオリジナルのおこづかい帳付き。


頁数:88ページ

価格:1,320円(本体1,200円+税)

発行元:株式会社日本能率協会マネジメントセンター


(ライタープロフィール)

◯大塚たくま

福岡のフリーライター。面白くて役に立つWebコンテンツ屋さん。(株)なかみ代表。福岡デザイナー・アカデミーの非常勤講師。嬉野温泉暮らし観光案内所の編集長。YouTube「大塚はアビスパ福岡のために何かしたい」を運営。SEOとバズが大好き。オモコロ杯2020銀賞、2021銅賞、2023銀賞。

12 件のいいねがありました。

コメントをするには、ログインしてください。
会員登録がお済みでない方はご登録ください。

手作り貯金箱も可愛い。

返信する
2024.08.16