時間〈とき〉ラボ運営事務局 さん
「わたしと書くこと」では、手帳やノートなど“書くこと”で、時間〈とき〉をデザインしている方・実現しようとしている方にお話を伺い、書くことの意味や書くことでの変化などをご紹介していきます。
前回に引き続き・・・
WEリーグで初代チャンピオンを飾ったINAC神戸 レオネッサ さん!
写真提供:©INAC KOBE LEONESSA
前編の「【#4 前編 INAC神戸 レオネッサ 】手帳を使ってみて・・・?」 では、中島依美選手、長江伊吹選手、菊池まりあ選手、浜野まいか選手、そしてチームを支える加地和マネージャーに手帳の使い方についてお話を伺いました。
今回は髙瀬愛実選手、阪口萌乃選手、伊藤美紀選手、西川彩華選手、牛島理子選手に4ヶ月間、自由に手帳を使ってみた感想を伺ってきました!前編に引き続き、“書くこと”へ、どんな想いを感じたのかお届けします。
髙瀬選手が使われているのは「NOLTY アクセスB6 マンスリー 月曜始まり(ダークグレー)」。ペンで色分けをし、情報を見やすく整理するなどの工夫をされているそうです。
写真提供:©INAC KOBE LEONESSA
「マンスリーページの後ろのフリーページに、書いておきたいと思ったことを書きたいと思ったタイミングで日付を入れて書き込めるのが気に入っています。サッカーは赤、プライベートは青と色分けをしています。実は以前、日記を書こうとしたことがあったんですが、使命感に駆られてやらなくなってしまって。でも手帳はサラッと思い立ったときに書けるのが私の性格には合っていました。元々文字にして覚えるのが好きだったので、文字になっていると書いた内容を思い出しやすいんだと思います。また手帳を開いたタイミングで、前に書いたことを振り返ったりしています。」
▲マンスリーに全て予定を書くことで、月全体のスケジュールを視覚的に覚えているそう。
「何時からトレーニング、っていうサッカーの予定を書いていることもあれば、まん延防止前はご飯に行くとか、山に行きたいと思って叶ったあとの感想や…粗大ごみの日とか(笑)。書いていてすごく書きやすい紙でした!変更になった予定も覚えておきたいので、黒の消えないボールペンを使うのですが、意識的に残せるのは手帳ならではだなぁと感じました。それに、プレーやメンタル面などでモヤモヤしたことを手帳のフリースペースに書くようにしたら、翌日の練習にスッキリした状態で行けました。もしかしたらメンタル面での影響が一番あったんじゃないかと思います!」
▲左から西川選手・伊藤選手・阪口選手にお話を伺いました!
阪口選手は【NOLTY ビジネスベーシックダイアリー(キャメル)】を選んでくださいました。
写真提供:©INAC KOBE LEONESSA
「手帳を使うのが初めてだったので、使い方の冊子が付いていたこれを選びました。まずはこれに沿ってやってみようと。PDCA実践っていうのも気になりました。使い方の冊子を見ながら、マンスリーとウイークリーのページに結構細かく書いて、毎週振り返っています。試合は重要な日なので赤く囲って目立たせたり、大事な日は線を引くなど工夫しています。」
▲毎日昼・夜に手帳を書くという阪口選手。試合の日は枠囲みをして目立つようにし、意識をされているそうです。
▲「社会人のときだったら自分を成長させるのに活用できそう」と、別冊の【PDCA実践!手帳活用術】を見ながら感じたことを教えてくれた阪口選手。
西川選手は「NOLTY ポケットカジュアル4(キャメル)」をチョイス。
写真提供:©INAC KOBE LEONESSA
「私は持ち運びしやすい小さいサイズの手帳を選びました。主にマンスリーのページに、サッカーもプライベートもまぜこぜで予定を書き込んでいます。スケジュールが変わることもあるので書き直しができるように鉛筆で書いています。書き心地がなめらかな鉛筆が好きなんです。INAC神戸 レオッサは月末に翌月の予定が出るので、そのタイミングで手帳を書きます。そのときにオフの予定もわかるから、ここで美容室行こう~とか。頭の中にこの手帳の形でイメージが出てくるんですよ!使う前より日付や曜日の感覚が身に付いたのはよかったです。」
▲英語で予定が書かれている西川選手の手帳。余白にはメモを書くなどマイルールがあるようです。
最後は伊藤選手。「NOLTY ポケットカジュアル メモ(ライム)」を使っていただきました。
「私は、予定よりもその日に食べた昼ごはん・夜ごはんのメニューや身体やメンタルの状態、その日の気持ちを書くようにしています。調子が良いときには前日にこれを食べていたんだな〜とか、これを食べると疲れが残りづらいな〜とか、身体とメンタルの調子を保つ条件みたいなものがわかるようになりました。この方法は栄養士さんにアドバイスをもらったんです。あと、自分は計画性がそんなにないなぁって日頃から思っていて、翌日の朝ごはんの献立を前日の夜に決めて手帳に書くようにしたら、朝慌てて家を出るってことがなくなったんです。同じ時間でも余裕が生まれて試合や練習にも落ち着いて臨めるようになったと感じます。食べた食事をスマホで撮影しても、入力を後回しにして管理し忘れたり、間違って消してしまうことも・・・手帳にはそれがないのがいいですね。」
写真提供:©INAC KOBE LEONESSA
「また、自分が納得できなかったことやモヤモヤしたことを手帳に書くことで気持ちが整理できたし、心身ともに手帳が役に立ちました。元々、あまり人に自分の気持ちを言わないタイプなので、手帳に書くと人に話したような気持ちになるんです。」
▲それぞれの時間の使い方やお互いのお茶目な一面を和気あいあいと話してくださり、とっても明るい雰囲気の取材となりました!
ラスト10人目は「NOLTY リングB5(黒)」を使っている牛島選手。
▲INAC神戸 レオネッサに所属した1年目にあたる2018年から、偶然ですがこの手帳をずっと使ってくださっているとのことで、事務局スタッフもびっくりうれしくなりました。
写真提供:©INAC KOBE LEONESSA
「手帳は持ち運ぶというより家で書くものと決まっていたので、書き込むスペースの広さやリングで机に広げやすいことも考慮して「NOLTY リングB5(黒)」を選びました。気付けば、もう5年間使い続けています!手帳以外にもサッカーノートを書いていて、サッカーに関する目標や振り返りはサッカーノートに書いています。私の手帳の使い方は左側にToDoリスト(起きた時間、夕飯の時間、家事タイム、リラックスタイム) 、右側に自分の気持ちを含む日記を書いています。誰に教えてもらったわけではないんですが、気付いたらこの書き方になっていました。スケジュール管理はスマホを使うことが多くて、振り返りのために手帳を使っているっていう感じです。」
▲シャーペン愛用者。毎日書くために、自分が理解できるアイコンやマークを使って書かれているそう。大きいB5サイズの手帳にびっしり書かれています!
「毎晩、その日の振り返りを書き込むんですが、モヤモヤした日は書くとスッキリしますね~!スマホも使っていますが、私は手帳の方が素直になれるんです。熊本出身なんですが、思ったことをそのまま書きたいから、日記は熊本弁で書くときがあって(笑)。スマホで日記を入力してもいいんですけど、誰に見られるわけではないけど、方言で打つことってなんかなくて…。文字の書き方で元気いっぱいなときとかわかりますし!素の自分が自然と出ちゃうのは、手書きだからかなって思います。」
~編集後記〜
優勝、おめでとうございます!今回の優勝に少しでも手帳が貢献していたらうれしいな、と思っています。先日、所長の小林と事務局のたかはしは、スタジアムで生の試合を目の前で観てきました!取材中だと和やかな表情の選手のみなさんも、試合中は表情が変わり、すごくカッコよかったです!
▲監督・選手一人ひとりのメッセージが書かれたチーム設立20周年をお祝いする応援グッズ。先日開催されたホームの国立競技場で配られました!
この記事の取材後、みなさんが揃って口にするのは「書くと整理されて覚える」ということでした。スポーツと手帳は一見結びつかないようにも思えますが、厳しいプロの世界を生き抜く選手たちは、自分と向き合うための振り返りや、サッカーについて常日頃から考えているからこそ、自分の感情を素直に吐き出せる“手書き”という行動がマッチしていたのかもしれないなぁと取材を終えて振り返っています。学ぶことが多くありつつ、「手帳可愛い~!」「(事務局メンバーの手帳を見て)使い込み具合が違う!」といったカフェトーク的なほのぼの感に癒しももらった、ステキな取材時間でした。INAC神戸の皆さま、ありがとうございました!
中島依美選手、長江伊吹選手、菊池まりあ選手、浜野まいか選手、加地和マネージャーの手帳の使い方を紹介している記事はコチラ→
「【#4前編 INAC神戸 レオネッサ 】手帳を使ってみて・・・?」