コモンプレイス手帳術

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『日経WOMAN』11月号によれば,ダ・ヴィンチ手稿のように中世ヨーロッパで流行したコモンプレイス手帳術が近年また人気らしい。手帳の余白に日々目に留まる情報やアイデアをメモして,後で振り返るための目印を付するのが近年の使い方といい,専用のノートを紹介している。いくら目印があるとしても,手帳のあちこちに点在する情報やアイデアを辿るのは容易ではない。commonplace bookは備忘録や名言集の類いを指し,commonplaceには「きまり文句」の意もある。しかし,commonは元来,共同利用に供される牧草地などの共有地をいう。牧草は刈り取ってサイロに蓄えるものだ。A7判リーフにメモしてメモ最下段を見出しにし,A6判ノートに関連項目をまとめると,9枚までは見出しを確認できる。①A7判リーフをA6判ノートの上下に配置して交互にメモするのを「コモン手帳」,②メモしたA7判リーフをA6判ノートに見出しを並べて連ねるのを「サイロ手帳」と呼びたい。❶では「黒」でメモし,❷に移したあと,そのまま使えそうなアイデアは「緑」で囲み,課題点は「赤」で注記し,「青」で改善案を付記するなどして熟成させる。③概ね熟成が進めば,右のA6判ノートで展開を試みる。これがサイロに併設された,アイデアの飼育場だ。

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