長脛彦 さん
2025.06.16
生活の雑事を予定表に記したり,ライフログにデコレーションを施すだけだと,自分の小市民性が露わになるばかりでいささか食傷する。
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」には考証だけで10人を投入し,歴史系や芸術系のドキュメンタリーや情報バラエティを総動員した関連番組など,NHKもたいへんな力の入れようである。こうした大きな流れには乗るのが得策である。
士農工商の身分制度と鎖国という「格差・閉塞」がスタンダードの江戸期にあって,しかも元禄バブルが弾けた不況や相次ぐ天災・人災をタヌマノミクスで凌ごうという時代情況を背負いつつ,後ろ盾なしの男一匹,べらぼうなアイデア勝負で何ができるか。現代にも通じる問題意識で捉えることもできそうだ。