本屋大賞実行委員会プレゼンツ さん
2023.07.12
ときラボメンバーのみなさん、こんにちは。
本屋大賞実行委員会スタッフからの、時間〈とき〉をデザインするためのヒントとなる本の紹介が始まります。
※この投稿が始まった経緯はこちらをご覧ください。
今回は文藝春秋より刊行の『カラフル』(森絵都 著)を紹介します。
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『カラフル』 著者:森絵都, 文春文庫
「自分らしさってなんだろう。。。」
老いも若きも、一度はそんな疑問をもった経験があるのではないでしょうか。思春期に、会社に入って自分の役割に悩む時期に、と悩んだ時期も、悩みの深さも人それぞれですが、多くの人がはっきりした答えがでないまま(どれだけ悩んだって出ないものは出ないんです)自分に折り合いをつけて時を過ごしていくことになります。
『カラフル』に出てくる主人公は生前の罪があるらしく、輪廻のサイクルから外されてしまいます。再挑戦のために主人公が挑むのは“人の身体に入って生活しながら自分の罪を思い出す”ということ。もちろん、自分が誰だったのか、ということもキレイさっぱり忘れているので、それも思い出さないとなりません。
そんな課題を得、ガイド役の天使付きで挑戦に向かうことになるのです。