時間〈とき〉ラボ運営事務局 さん
コロナ禍真っ只中の2020年『流浪の月』で自身初の本屋大賞を受賞された凪良ゆうさん。本屋大賞20周年の記念の年に『汝、星のごとく』で2度目の受賞をされました。緊急事態宣言と重なり“受賞会場に辿り着けない受賞者”となった凪良先生の悔しい気持ちから現在の変化。そして、前作『流浪の月』から引き続き「自分らしさ」とはという問いと、「真実と事実は違う」という想い。今作のストーリーをヒントに、凪良先生の人生に対する考えを聞きました。
凪良ゆう(なぎら ゆう)
京都市在住。2007年に初著書が刊行され本格的にデビュー。BLジャンルでの代表作に連続TVドラマ化や映画化された「美しい彼」シリーズなど多数。17年に『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。19年に『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。同作は22年5月に実写映画が公開された。20年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。本書は、第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位、そして23年、2度目となる本屋大賞受賞作に選ばれた。
聞き手:日本能率協会マネジメントセンター 代表取締役 張士洛
――第20回本屋大賞受賞おめでとうございます。前回受賞された第17回のときはコロナ禍真っ只中でした。表彰式からまったく違う景色をご覧になっていると思いますが、先生のお気持ちをぜひ教えてください。
凪良:3年前は関係者のみで録画形式で表彰式をしていただきました。そのとき、応援してくださった書店員の皆さまに会場でお目にかかって、直接お礼を言えなかったという悔いが3年間ずっと残っていたんです。やっと直接会ってお礼を言えるんだなと思うと、本当にもう、それが楽しみで。ずっと応援していただいて、本当にありがとうございましたという気持ちと、これからも頑張りますのでよろしくお願いしますという気持ちです。
――3年前、私もその場にいて何とも言えない悲しさがありました。
凪良:応援してくださった方がたくさんいるのであまり言えませんが、本音では悲しかったし悔しかったです。受賞後のインタビューもコロナの感染拡大状況に合わせて何度もスケジュールが変更になりましたね。
――そうでしたね。厳戒態勢で表彰式の収録を行って、切ない気持ちを抱えながら「来年皆さん集まりましょう」と言うのが精一杯でした。だからこそ、第20回を凪良先生が受賞されたのは偶然ではなく必然だと思っています。
凪良:ありがとうございます。個人の気持ちだけで言ったら、1度の受賞で「もう充分です」という気持ちもあったんです。ですが、やっぱり応援してくださる書店員さん、支えてくれる編集さん、出版元の講談社の方たち…そういう方たちに報いたいなという気持ちが湧いてきました。
――大袈裟じゃなく、この人のために何かしなきゃいけないなとかいう気持ちは原動力になりますね。
凪良:そうですね。生きて希望を見出すための原動力って、やっぱり自分のためじゃなくて、周りの人だと思います。周りの人のために生きているというのは、それはまた違うんですが、やっぱり何か報いたいとか、一緒に幸せを分かち合いたいとか、そういうときに力が湧いてくるような気がします。
――『汝、星のごとく』でも人のために生きる2人が惹かれ合う、本当に美しい愛情が描かれていると感じました。先生が作品を通して描きたかったものは何でしょうか?
凪良:女性は強さ、男性は弱さを描きたいと思っていました。女性が活躍できる場所が広がることはいいことです。しかし同時に、女性が活躍すれば多様性が保たれているっていうことじゃないとも思います。家事に子育てに、その上フルタイムで働いて…女性も男性と同じように時間は24時間しかないので、そんなのできるわけがないですよね。女性は本当に自由になっているのか、それとも働かされているのかわからなくなるときがあるんです。そして、男性が抱えている“無意識の呪い”のようなものも描きたいと思いました。物語の中で、登場人物の櫂(かい)は「結婚するということは、相手の親の面倒まで見ることなんだ」と考えています。そこまで考えなくても、と思うけれど、それは男性が無意識に抱えている呪いのような気がして…。今作は男性もそういう呪いから一度リセットされていいのではないか、それぞれが自立できる社会とはなんだろうという思いも込めています。
――「結婚は2人だけ良ければ良い」という考え方もありますが、では家族ってなんだろう、と。呪いでもあり、個人の価値観でもあり。少なくとも櫂が自立しないまま親になった自分の母親を“切り捨てる”ような社会になるのはどうなんだろう、とも思ってしまいます。
凪良:役に立たないダメなものは、ポイポイ捨てていくような社会は恐ろしいですね。いつ自分が切り捨てられる側になるかという可能性を全く考えていないことになります。
――結婚って、親も兄弟も、いろんな多様性を受容して、その中で最適解を見つけるというのが本来あるべき形なのかもしれませんね。そうした多様性が描かれる中で、今治が舞台になったのはどんな経緯があるんでしょうか?
凪良:まずは私の担当編集者さんの出身地が今治だったことです。執筆前に実際に取材にも行って、空気も海も、一段と淡いような感覚を覚えました。風光明媚という言葉で片づけてしまうのも違うんですが、とてものんびりしていて心がパーっと開いていく感じがするすごく良い地域でした。せかせか色々なところを回ったりはせず、海岸辺りにちょっと腰かけて担当さんと2~3時間「ああでもない、こうでもない」と喋ったりして。
――個人的に今治がとても好きで何度も足を運んでいるので、知っている場所の情景がありありと浮かぶようです。“夕星“というと夕方に西の空に金色に輝く星かと思いますが、今回の作品に出てくる瀬戸内は金色よりも青い色のイメージがすごく強くて。そういったところにも共感しました。
凪良:ありがとうございます。青のような紫のような…ちょっと暮れかかる夕方の海って良いんですよね、とても。瀬戸内の海ってどの時間帯も綺麗です。でも怖い海だなとも思いました。昼間が本当に穏やかなのに、その穏やかさが夜になると一層穏やかになって波の音がまったくしないから驚いたんです。
――面白い見方ですね。
凪良:海は絶えず音がするものだと思っていたので。瀬戸内は内海だから静かなんだって行ってみて知りました。夜の情景を知りたかったので散歩に行ったら、湖みたいに静まり返っていたんです。引きずり込まれそうな気がしてしまって、怖くなってあまり近寄れなかったんですよ。
――大変勉強になります。そんな捉え方をしたことがなかったもので。想像力ですね。
凪良:そうですね、想像力は大事ですね。思いやりといったものも全部、想像力だと思うので。
――「相手はどう思うだろう?」とか「どうしたいだろう?」ということを考えないと、一方的で自分勝手になってしまいますからね。今回の作品では、思いやりすぎてすれ違ってしまうシーンもたくさんでてきました。相手を思えば思うほどすれ違うのはやはり悲しいものですね。
凪良:偏りすぎるのはダメですね。自分の若い頃の恋愛を思い出すと、確かに言葉は足りなかったし、言えないことも多かったなと思います。「もしかしたら、あのときあの人はああ考えていたのかもしれない」と、想像しながら描いた部分も多くありました。
――舞台設定から取材での出来事、想像力に至るまで、ここまでの話がすべて作品の表現に繋がっているんですね。
凪良:そうですね。『汝、星のごとく』は大きい枠でいうと恋愛小説として紹介されることが多いです。大まかにまとめると恋愛なんですが、私としては人生の小説にしたくて。
――人生の小説ですか。
凪良:30歳過ぎまでって人間が如実に変わっていく年代だと思うんです。人生って選択の連続だと思いますが、特にそのくらいの年代って学生から社会人になり、住む場所まで変わったりする…そう言う中で、人がどうやって変わっていくのかとか、変わらないでいられるのか、どうやって自分の人生を選んでいくのかというのは、すごく描きたかったんです。
――そのお話を聞くと、特にプロローグとエピローグの仕掛けが気になります。数ある本の中でも、プロローグとエピローグがほぼ一緒というのは見かけません。どういう意図があったのでしょうか?
凪良:1冊かけて読まれている方に、意識の変化を実感してほしかったという狙いはあります。たぶん最初に読んだときと、最後まできて同じ文章を読んだときって感じることが違うと思うんです。私としては違ったらいいな、と願っていたので、そういった感想をいただくと書き手としてはすごく嬉しいです。
――作中で起こった事件に対し、渦中の人物の背景や本質が知られることなく社会からバッシングが巻き起こります。数年後には誰もなかったかのようにされて、そして物語は大変悲しい結末になっていきます。これは現実の世の中でも起こっていることですよね。そんな社会の風潮が見事に描かれていたと思います。
凪良:ありがとうございます。それは前作の『流浪の月』でも描いたんです。“事実”と“真実”は違うんですが、真実を知らない人たちは色々なことを言うんです。しかし誰にもわかってもらえなくても、自分の幸せがそこにあると自分が思えればそれで良いのではないでしょうか。これは今作の最後の場面にも繋がるような気がしています。
――先生には前回の受賞から3年経ったいま、改めて「時間〈とき〉をデザインする」ということに対してお感じになることも伺いたいです。
凪良:時間というのは、何より優しいものだなと思っているんです。悲しいことがあっても「時間薬」というか、時間が薄れさせてくれることってありますよね。思い出すと寂しいこともあるかもしれないですが、これほど優しいものもないだろうと思います。
――素敵ですね。時間を「タイムパフォーマンス」のように効率で捉えることも多いですが、優しさで捉えるとゆっくりした優しさもあれば、急かされる優しさもあって、いろいろ伸び縮みできる気がします。
凪良:そうですね。時間の流れは一定ですけれど、自分が置かれている状況によって早く感じたり遅く感じたりするじゃないですか。それがすごく不思議なんです。形がないと言えばないけれど、きっと自分の心ひとつでどんな美しい形にも作れるのが時間だと思います。私自身、歳をとるごとに「人生は面白いな」と、昔よりも充実して感じるようになってきました。
――作中では主人公たちの15年間が描かれています。とても時間では表せないような15年間を先生はどうデザインされたんですか?
凪良:私はいつも物語の中に時間を閉じ込めてしまうんです。時間って掴めないですけど、物語にすると掴めるので。作品の中に描いた15年間は、もう動かせない時間だから。私にとって、時間〈とき〉をデザインするのは、小説を書くことと同じだなと思います。人生っていうのは、もう流れゆくまま、自分で操れるものではなく、自然に身を任せるしかないと思っています。
――「時間を閉じ込める」っていいですね。今、世の中って時間が主体者になっていますが、本来は人間が主体者なはずです。主人公たちが時間〈とき〉をデザインするように、自分らしく生きるために、自分が時間〈とき〉の主体者になることが重要な気がしました。
凪良:なるほど。その言葉で教えてもらった気持ちになりました。自分が時間〈とき〉の主体者になってデザインするってすごく強固な意志を持って進んでいくということですよね。そのためには自分自身を知って、自分らしくどう進んでいけばいいのか、人としての生き方に繋がりますね。
――とはいえ、意志が強いとか、目標がないといけないというのは悲しくなってしまう…なので、小さいことでも、時間〈とき〉を作れますよとは言っていきたいと思っています。
凪良:そうですよね。あまり大きいところを考えてしまうと「自分には無理だ」ってなっちゃいますよね。できるところから、少しずつ時間〈とき〉をデザインしていくのが良いと思います。
――なにより、自分らしさを見つけるのは多くの人が苦悩するところでもあると思います。
凪良:その人らしさっていうのは、自分じゃなくて周りの人が思うことなんですよね。そしてそれに自分が縛られる必要は全くないんです。自分が「私ってこうだな」「俺ってこうだな」と思った時点で、自分を縛ってしまう枷にもなってしまうから。時間もそうですが、物事に制限をつけず、その時その時に考えて出した答えが積み重なって自分というものはできていくものなのではないでしょうか。あまり自分らしいとか、自分らしくないとかにこだわらない方が、最終的にはその人らしくなるんだと思います。
――ありがとうございます。とても勇気づけられるお答えです。
凪良:皆さんきっと気づいていないだけで、ご自分らしさは絶対あると思います。
――泣きそうになるような素敵なインタビューの時間でした。先生のこれからのご活躍を心から楽しみにしています。本日は、ありがとうございました。
「3年前の自分へ」
3年前の本屋大賞受賞のときは、コロナ禍初年度の中で贈賞式にも参加できず、応援してくれた皆さんに感謝を伝えきれなかったことがとても悲しくて、切ない気持ちの方が勝ってしまいました。でも『汝、星のごとく』を出した際、北から南までたくさんの書店を回らせてもらって、そのときに「3年遅れたけど、あのときはありがとうございました」と言えた書店員さんもいたんです。そうしているうちに少しずつ3年前の悲しさとか悔しさのようなものが消化されていったように思います。まさか二度目の受賞が待っているとは思っていなかったので、あのときの私に「あなたの今の気持ちは、ちゃんとそれ以上の形で叶いますよ」という言葉をかけてあげたいです。
NOLTYは、手帳販売の大切なパートナーである書店を盛り上げたいという想いから、NPO法人本屋大賞実行委員会が主催する「本屋大賞」に協賛しています。「本屋大賞」は全国書店員が“いちばん売りたい本”を投票で選び受賞作を決定する賞です。
「本屋大賞」20周年、おめでとうございます。コロナ初年度の2020年にもいただきましたが、緊急事態宣言が発令され、私はこの会場に辿り着けない受賞者となりました。書店員の皆さんに直接お礼を言えなかったことがずっと悔いとして残っていました。3年の時を経て、多くの書店員さんから、当時お礼を直接言えなかったお詫びを申し上げると「あの頃は大変でしたね」と言葉をかけて下さり、多くの書店員さんの応援を実感し、それで充分納得することができました。しかし再び受賞することができたいま、夢のように嬉しいです。ですがこれは夢ではなく、書店員さん一人一人のお力が作ってくれた現実です。
「当たり前に存在する本屋大賞であり続けるために」というタイトルの実行委員の方の記事を読みました。日々の勤務後の勤務時間外でこの賞が運営されていることを綴っている涙が出そうな記事です。物語を作るのは作家ですが、読者さんの手元に届くまでには多くの方の人の力が必要です。編集者、出版社、印刷会社、装丁デザイナー、そして日々直接読者さんに届けてくれる書店員の皆さん。出版不況と言われるいま、全国の、本を愛し、書店に足を運んでほしいと願う熱意を原動力に20年続き、最も求められる賞になったことに感謝と尊敬の念が堪えません。
最後になりますが、『汝、星のごとく』を執筆するにあたり、寄り添い支えてくださった担当編集者さんと講談社さん、ありがとうございました。そして応援してくださったすべての方が私にとっての輝ける星です。こんな大きな賞を、本当にありがとうございました。
▲去年受賞された逢坂先生と凪良先生のメッセージ。
20回を記念し、歴代大賞受賞作家の皆さんから、「20年経って、あらためて思う。本屋は、“ ”できている。」を書いていただきました。
限定ではありますが、全国の書店で冊子などが配られていますので、ぜひ書店に足を運んでみてくださいね。
『汝、星のごとく』は「小説現代」にてスピンオフ作品「春に翔ぶ」と「星を編む」が発表中。登場人物たちの時間〈とき〉はまだまだ続きます。
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第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』続編『星を編む』が講談社さんより発売になりました。
『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語となっています。
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\時間〈とき〉ラボメンバー限定キャンペーン/
この記事のコメント欄に、記事の感想と凪良先生への応援メッセージを投稿いただき、以下のアンケートフォームからアンケートにご協力いただいた方の中から抽選で1名様に凪良ゆう先生の直筆サイン入りの書籍『汝、星のごとく』をプレゼントいたします。
※応募締切は、6月4日(日)まで!
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
アンケートにご協力よろしくお願いいたします。
>>アンケートは終了しました<<
▲2020年の第17回本屋大賞を受賞された際のインタビュー記事です。
▲時間〈とき〉ラボでは本屋大賞実行委員の方から、時間〈とき〉をデザインするためのヒントとなる本のご紹介投稿があります。こちらもぜひチェックしてくださいね。
タビ さん
今年のやりたい事リストに『好きな本に3冊であう』と書きました。
3冊?と思う方もいるかと思いますが、実は本を読みたいと思いながら、その時間が捻出できないでいるのです。
この記事の中に、
《女性が活躍できる場所が広がることはいいことです。しかし同時に、女性が活躍すれば多様性が保たれているっていうことじゃないとも思います。家事に子育てに、その上フルタイムで働いて…女性も男性と同じように時間は24時間しかないので、そんなのできるわけがないですよね。女性は本当に自由になっているのか、それとも働かされているのかわからなくなるときがあるんです。》
とあるように、お仕事の充実と共に頭の中は仕事の事でいっぱいになり、読書に時間が割けない日々。
ですが、広瀬すずさんが好きな事もあり
流浪の月は公開初日に映画館へ行って鑑賞してきました。
映画館だと、映画を観る事だけに集中できるのがいいです。
そこで初めて凪良先生の作品に触れて、
帰りは車に戻って少し放心状態でした。
この映像を本で読んだら、どういう言葉で表しているのだろう…と映像と文字の違いを感じたいと思いながら、
今は先に書いた状態にいます。
もどかしい感じは作品の中にあるものと似ていますね。
翼が欲しい虎 さん
本を読む機会が減っている今日この頃ですが、読みたくなりました。
まきの(*^^*) さん
最近、瀬戸内海を眺めながら移動する事が多いので、その景色を思い浮かべながらゆっくり作品に触れてみたいと思いました😃
本を手にとるのが楽しみです(*^^*)
Teng さん
コロナ禍がみんなに与えていた抑圧は本当に大きかったんだなと思いました。でもそれを経て直接会える喜びを実感できたし、人は結局相対的に、何かと比較して感じることしかできないのかなと思います。オンラインのイベントはありがたく、現地の生イベントはさらに良い。本も電子版は便利でかさばらず重宝していますが、紙をめくる触感や本屋の空間が好きなので、今回の記事を読んで、今まで以上に実店舗の本屋をしっかり応援していかねばと思いました。本屋大賞は、結果を見るだけの一般市民にはありがたく楽しみなだけのイベントですが、運営や協賛側は並々ならない時間と手間を注ぎ込んでいるのでしょうね。でもその貢献度はとても高いと思います。