本屋大賞実行委員会プレゼンツ さん
2023.03.22
ときラボメンバーのみなさん、こんにちは。
本屋大賞実行委員会スタッフから、時間〈とき〉をデザインするためのヒントとなる本をご紹介します。
※この投稿が始まった経緯はこちらをご覧ください。
第8回目となる今回は、集英社から発売されている『水を縫う』をご紹介します。
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『水を縫う』・寺地はるな・(集英社刊)
高校生の松岡清澄は祖母と母と結婚を控えた姉との四人暮らし。
「男なのに」手芸が好きで、学校でもちょっと浮いている。
「女なのに」かわいいものが苦手で、真面目で堅実な人生を歩もうとしている姉の水青。
親になりきれず幼い頃に離婚したデザイナーの父。
母親らしいことを出来ない、したくないことにコンプレックスを抱えている母。
次の時代には男だから女だからというのを言わないでおこうと思っていたのを自分には当て嵌めていなかった祖母。
「普通」とは何か。
その言葉から解放された時にやわらかい朝の光が見えてくる。