#9　あおさん　デコレーション手帳は自分との交換日記

「わたしと書くこと」では、手帳やノートなど“書くこと”で、時間〈とき〉をデザインしている方・実現しようとしている方にお話を伺い、書くことの意味や書くことでの変化などをご紹介していきます。

今回のゲストは、約2万本のマスキングテープを収集し、ご自身でも海外からシールやマステなどを輸入・販売されているあおさん。あおさんとの出会いはファンミーティングでお話したことがきっかけでした。その時にあおさんのマスキングテープを活用したデコ術や複数手帳の活用法などの話しで盛り上がり、今回改めてお話しを伺ってきました！

あおさんは「NOLTY 能率手帳1小型版」をはじめ6冊もの手帳を使い分ける手帳愛好家でもありますが、実は6冊もの手帳を使い分け始めたのはなんと今年から！これまで集めてきたお持ちのマスキングテープを使ってかわいくデコレーションされた手帳をお見せいただきつつ、6冊の手帳の使い分けから、あおさんにとっての「書くこと」への想いを語っていただきました！

デコレーション手帳というスタイル

元々書くことが大好きなんです。きっかけは小学生の頃の文通でした。小さい頃に引っ越しをして仲が良かった友達と離れたくなくて始めたんですが、友達も書いてくれることがうれしかったんです。なので、昔から書くことが大好きで、自分にとって書くことがどれだけ大事なのかも、感覚ですがわかっています。2022年は手帳を6冊使っています。去年までは1冊でしたが、頭の中や生活面などを整理したい！と思い、一気に1冊から6冊へ変更しました。

▲6冊の手帳たちの一部。それぞれの用途については記事の最後でご紹介していますので、気になる方は最後までご覧ください！

6冊に共通しているのは、デコレーション。6冊全てシールやマステ、ペーパーなどでデコレーションしています。昔からデコをしていたわけではなく、2020年にInstagramのフォロワーさんが手帳をデコっているのを見たことをきっかけにはじめてみたんです。

▲2021年度のデコテーション手帳。この頃から季節やテーマごとにデコるというMyデコルールがなんとなく定まってきたそうです。

マスキングテープの収集はずっとしていましたが、集めるばかりでほとんど使っていませんでした。大きい手帳だとマステを貼っても小さいから柄とかが目立たなかったりして…でも今年最初に使い始めた「NOLTY ライツ2小型版」は、小さい素材もすごく活かせるんです。それで使い続けているうちに楽しくなって、もう1冊NOLTYで同じサイズの手帳をということで「NOLTY 能率手帳1小型版」を追加してしまいました！1年の途中で手帳を追加したのは初めてです（笑）NOLTYの手帳は書き心地がいいから文字を書きたくなるし、他の手帳と違って、一回マスキングテープを貼っても剥がしやすいと感じる紙質なのもNOLTYを推している理由ですね。

▲デコ手帳デビューしたい方には、気軽に使い続けられるサイズ感で、貼って剥がしやすいNOLTYの手帳をおすすめされているそうです。

私のデコレーションは、開いたその日にその日のページをデコるというスタイルです。でも全然貼っていないところがあったりもして…そういうときは「やる気なかったんだな」って思いますね（笑）。手帳ってメインは文字を書くものだとは思うけど、私の場合、文字を書くことだけじゃなく、デコも思い出の一つなんです。

▲テーマを自分で決めて、デコしていくそう

▲デコレーションするマスキングテープやシールの他、3本のペンを使い分けているそうです。

サイズがちょうどいい。続けられるしワクワクするのがNOLTYの小型サイズ手帳

NOLTYの小型サイズの手帳を使っていて感じるのは「楽しい！」「ワクワクする！」ということです。書く量が多い大きいサイズの手帳だと溜めたら苦になってしまうんですが、NOLTYの小型サイズの手帳は書けないときに後から書いても、すぐ追い付く量なのがちょうどいいんだと思うんです。3分くらい書いたら埋まるので書いている感もあったり、むしろ足りないくらいだったり（笑）。

日本のシールって小さめで作ってあるから、大きい手帳だとどうしてもサイズ感が合わなくて。NOLTYの小型サイズの手帳だとそういうシールを使って可愛くデコれるっていうのも、このサイズ感の手帳ならではだと思います。

そもそも私、結構ネガティブで（笑）。NOLTYの手帳は「ポジティブなことを書く用」と「ネガティブなことを書く用」の2冊に分けているんですが、そういうことをはじめたのもフォロワーさんが「スリーグッドシングス」という3つ良いことを挙げて手帳に書く、ということをやっているのを見たからです。とはいえ、目的があってもサイズが大きすぎると書ききれないと思います。私にはNOLTYのこのサイズ感が本当にちょうどよかったんです。

▲能率手帳1小型版は「ネガティブなことを書く用」（左）、ライツ2小型版（右）は「ポジティブなことを書く用」にされているそう。

書くことで安定した心。手帳は親友。

“スリーグッドシングス”を書くようになってから気づいたのは「毎日ちゃんと違ういいことがあるじゃん」ということです。子供が生まれてからは家にいる時間が長くて、家にいるだけだと喋る人もいないし、毎日同じことの繰り返しのように感じてしまって。しかも気づいたら3時間睡眠、みたいな生活をしていたのもあって「直さなきゃ」って思いました。

▲スリーグッドシングスを書き込むあおさんの手帳

ちゃんと起きたら起きた感じのシールを貼ったり、休みの日は「休み」って書いたり。デコ日記を始めるときには、「家事ができた」くらいしか書くことないかも…なんて思っていたのに、意外と楽しいことがいっぱいあることに気づけてよかったです！

▲「お友だちと電話した！」「また食べたい！」など生活の出来事の中からしっかり良いことをピックアップして書き記してあります！

手帳は自分との交換日記みたいなものです。書くことで新しい自分の気持ちに気づけたりする、自分の心とのやりとり。振り返ることもできるし、モチベーションも上がるし、自分の気持ちを全部受け止めてくれるもの。インスタをきっかけにデコ日記と出会って、自分の知らなかった手帳とも出会って、そこから友達が増えたりもしました。デコ日記を始めなかったら自分の性格もネガティブなままだったから、手帳は人生を変えてくれた存在ですね。楽しいことを教えてくれて、自分の気持ちに正直になれる、まるで親友みたいです。

特別企画：あおさんの手帳&日記帳を大公開！

〜手帳〜

主婦手帳 



▲3分割された記入欄の上段は仕事のこと、中段は今週する家事のこと、下段は趣味・プライベートで忘れてはいけないことを書いていらっしゃるそうです。下のメモ部分は、冷蔵庫の中にある食材管理や作った料理・毎日の家事のことをガントチャートのように書かれているそうです。

ポジティブなことを書く用手帳・ネガティブなことを書く用手帳

▲NOLTY ライツ2小型版：「ポジティブなことを書く用」（左）、NOLTY 能率手帳1小型版：「ネガティブなことを書く用」（右）

▲能率手帳の月間予定表はハビットトラッカーとして習慣化したいことを管理。早く寝た・早く起きた日には◯をつけています

育児手帳・日記

▲マンスリーには子どもの予定などを記載。週間ページには育児日記を。CanonのiNSPiCを使ってスマホで撮影した印象的な写真を印刷し、ペタペタと。

Instagram投稿日記

 ▲CanonのiNSPiCを活用して、マンスリーページに投稿画像を貼っています。

推し手帳・日記

 ▲好きなキャラクターやアイドルがいるあおさん。毎日の推しゴトを忘れないように。

〜日記帳〜

大事な日・忘れたくない日を記す日記帳

 ▲CanonのSELPHYを使い、忘れたくないシーンを残しています。

日常・趣味日記

▲日記を書いたり、趣味のことなどを書いています。

次回は、あおさんの「わたしの時間〈とき〉デザイン」をご紹介。デコレーション手帳から生まれた時間〈とき〉デザインを伺います。お楽しみ！

～～編集後記～～

「NOLTY 能率手帳」は真面目なイメージが強いかもしれませんが、あおさんのかわいらしいデコ手帳とその裏にある物語を伺って、改めて手帳が持つ可能性を再認識できた取材となりました。あおさんはマスキングテープのコレクションをきっかけにメディアに出演されたり、お話を伺うとすごく明るくお話ししてくださるので、「ネガティブな性格だった」というお話が飛び出すとは思わず、意外な一面をたくさん知ることができました。NOLTYを大絶賛いただいて恐縮な気持ちと、うれしい気持ちが溢れ出す取材でした！後編もお楽しみ！