ヨルカ さん
2024.10.15
すこし前に評判になった本です。
(初版が2023年7月だから、1年ちょっとくらい?)
手帳も有名なほぼ日サイトとかでも連日書評みたいなのがあって、目にしてたんだけど、どうもタイミングがあわなくて……
やっと読みました。
いわゆる手帳系ハウツー本とちがって、小説──というか児童書仕立てです。
海の中の学校で、ちょっと生きづらさを感じていたタコの男の子が、ふしぎなおじさんと会って日記を書き始める。
その意味と丁寧な変化が綴られています。
日記を書いても、タコの男の子の環境は劇的に変わったりしないし、問題も解決しません。
それでも、彼は息ぐらいはつけるようになります。
作者の古賀史健さんは、かつて「嫌われる勇気」で一世を風靡した方です。
当時、流行りましたよね。「アドラー心理学」の本。
私が読んだどれもが(多すぎて網羅なんてできませんが)、「あなたが変われば周囲も変わって、悩みはぜんぶ解決するよ!」みたいな結末でした。
「嫌われる勇気」だけが、「あなたが変わろうが変わるまいが、周囲が変わるかどうかは周囲の自由。『あなた』と『周囲』の問題を分離しましょう」という結論でした。とても誠実だった。
だって、「自分が変わることで周囲を変えよう」なんて、そんなの魔法で、逆支配ですもんね。
できるわけないのです。
この本もそういう誠実さに満ちていました。
少なくとも、日記を「死後、公開されることを前提に他人の悪口を書き連ねたもの(by悪魔の辞典)」なんて定義するよりは、よほど建設的でしたよ(笑)
まきの(*^^*) さん
気になっていたけど、まだ手に取っていない本。
ヨルカさんの投稿をふむふむと読ませていただきました。
読んでみないと感想を持てないですが、
私は
自分が変わる方法を模索したりしてるけど、
回りをどうにかしたいと思ったことはないかな・・・?
本を読むことで、色々な世界に触れる事ができますよね~。
やっぱり本も読みたいな、と改めて思いました(^^)
ヨルカ さん
すみません、説明かっ飛ばしすぎましたね💧
当時、ストーリー仕立のアドラー本って、
①主人公(OLが多い)は、周囲の無理解や同調圧力にストレスを感じている「頑張り屋だけど報われない“いわゆる良い人”」
②なぜか偶然アドラーに詳しい人と知り合いになり「自分と他人の問題を分離しよう!」とアドバイス
③他人のことはどうにもならない。私は私のことを頑張ろう……!と努力の方向を変える主人公
④生き生きと自分の道を生きる主人公。それを見ていた周囲も「あのひと輝いてるみたい」「あなた頑張ってるわね!」と評価してくれるようになり大団円
というものが多かったのです……
いや、オチがないと落ち着かないのはわかる。でも④まで書いちゃうと、「報われない私が報われるようになった!」というより「私を評価しない周囲が私を評価するようになった!」という印象を受けてしまって……
それが最終目的みたいになっちゃうの、どうなの?って思えてしまって。
私がひねくれ過ぎなのかも……💦