「最低限」の探究

100年に一度の流星群とか，10万年に一度の惑星直列とか，のような，それぞれ平常運転していたものたちの周期が偶然重なってドカンといく系の多忙で今年度は生活が荒れている。

解決すべき大問題があるが解決すれば終わる，というわけではないし，誰かに助けを求めなければ解決できない，というわけでもないが，とにかくするべきこと＆した方がいいことが並行して無限（誇張）にある。

生活をモニターするための手帳，を毎年つくっている。

左側のページにはその日の「イベント」と「朝食・昼食・夕食」に何を食べたか。

右側のページには「健康」「家事」「買い物」に関わる雑記と，その日の「服装」。

（「服装」の記録をつけると，1週間に一度しか会わない人とかに「いつも同じ服着てるなぁ」と思われないよう細工できます。）

本来であれば，

食事記録をつけながら翌日の献立を考えたり，

「健康」欄にジム通いの記録を書きながら次回を計画したり，

「家事」欄に作り置きの料理名を列挙して自分の要領の良さに感心したり，

「服装」欄を書きながら次に買う靴を決めたりと優雅にすごすところだけれど，

最近の生活では「全然できてない！最悪！」と実感するだけの記録になってしまっていた。

野菜室の人参が手遅れになりかけているのを見なかったことにしたり，掃除機を出す気になれずフロアワイパーで自分をだまそうとしたりしているときに，現実を直視するのはキツい。なんか，せっかく書いても全然建設的じゃないや，と思ったので，振り返りの観点を設定することにした。この手帳を「がんばりの記録」や「充実度の指標」だと思い続けるのはまずい。

というわけで，「最低限」の探究である。

トイレ掃除を何日さぼれるか，

バスタオルを洗濯せずに何回使えるか，

同じ料理を何回続けて食べられるか，

といったことの基準は，人によって違う。

自分がどのくらいやっていなくても「まぁいいかライン」をクリアできるのか，という観点から眺めると，「できていない記録」がちょっとした自己分析になる。

最低限しかしない人を私は好きになれないけれど，自分が笑顔を保てる最低限を知っていることは，つぶれないギリギリまで自分を追い込もうというときに見極めの精度を上げてくれそうだなぁ，ということなどを考えた7月でした。あーきつかった。