新年度のお仕事手帳

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コメント:4件

今の職場は5年目。

 

仕事の記録には,

最初の4年間はハードカバーのA5ノートをBullet Journal式に使い,

今年度1年だけA5システム手帳を使った。

かなり迷ってノートに戻すことにしたので,その理由をまとめる。

 

前提として,私が仕事の手帳に求めることは以下の5点。

 

1)仕事とプライベートは絶対に分けたい

家族なしペットなし,そのうえ在宅勤務あり・裁量労働ありということで,自分で終了時刻を決めないとやめるきっかけがなく,油断すると際限なく仕事をしてしまう。業務にかかわるタスク一覧その他は,オフの時間には目に入らない場所に置きたいので,「なんでも一冊に」は選択肢に入れない。(スマホも分けている。)

 

ただ,時間の管理まで公私で分けると処理が煩雑になるので,ざっくりした予定管理は共通の手帳で行う。これはさんざん試した結果,カレンダータイプの月間と時間軸入りの週間を分冊で持つ(同時に開いて並べられるようにする)スタイルで安定していて,とりあえず変更予定はない。

 

2)仕事ごとに分けたい

兼業しているので,「ここから給料もらってる時間はここの仕事だけする」をしやすくするために分ける。実際にはパソコンが兼用なので,その気になったらどの仕事でもできるが,気が散らない工夫として役に立たないこともない。と思う。きもちの問題かもしれない。

 

3)1年分持ち歩きたい

頻繁に過去のページを確認するし,数カ月先の予定も書きたいので,最低でも1年分は携帯したい。なお年単位で一定にルーティンの仕事なので,ノートの切り替えは年度の切れ目に合わせるのが合理的。(システム手帳だと一気に切り替えなくてよいのが魅力的。)

 

4)必要最低限の重量にしたい

時間管理用は小さなバッグに入るようにタテヨコを小さくしたいが,仕事用はどうせA4書類から逃げられないので判型は大きくてもいい。ただ,できれば薄く・軽くしたい。理由があってかさばるのは仕方ないけれど,特に必然性・合理性はないが巨大だぜ!というのは避けたいところ。

 

5)その他(できれば,の要求)

・万年筆で快適に書ける紙質

・目次が作りやすいページ番号入り

・頑丈

 

◆2022年度までの運用

すべてを一冊にまとめるという最も重要な原則を無視しているので肝心なところでBullet Journal的でないのだけれど,表記法は開発者ライダー・キャロルの著作に準じたものにした。

 

余談だがbullのカナ表記,ブルドッグやブルドーザーは「ブル」が定着したのにbullet journalだとバレットジャーナル多数派なのが気に入らないので原語で書きがち。今ふっと,じゃあbulletinはバレチンなのか?と思って検索したらなぜかWikipediaの「ブリテン」内に項目があって,そうっと,閉じる。

 

……ブリテン?

 

初期は,雇用形態の都合で,1日ごとの業務内容を要求があれば開示できるようにしたかった。ページ抜けのないことが明白なノートに切れ目なく日報式に記録することは,この目的にかなっていて,その点に限っても充分な合理性があった。

 

就業2年目からコロナ禍で働き方が変わったが,特に不便を感じなかったのでノートの運用は変えなかった。ちょっといいスキャナと11インチのiPadを手に入れたので,よそで配られた紙やプリントアウトした情報をノートに挟んだり貼ったりすることが減った。

 

◆2023年度の運用

2022年度から職場での立場が変わり,業務日誌を客観的にわかりやすく蓄積することの重要性が下がった(言い換えると,監視される立場でなくなった)。また,関与するプロジェクトが増えて資料整理の重要性が増した。

記録の連続性よりも情報のカテゴリ分けの方が優先されると判断し,糸綴じのノートからバインダー式の手帳に切り替えることにした。

 

試みに,1つの仕事はシステム手帳,残りの仕事はルーズリーフ(いずれもサイズはA5)にしてみたが,私の使い方だと大きな違いはなかった。システム手帳の方が好みのバインダーが多いかな,という程度。

 

☆よかったこと

用紙を取り外し並置して作業できる。

別紙リストと照合しながら名簿にチェックを入れる,広報資料を確認しながらスタッフのタイムスケジュールを見直す,印刷物の紙面レイアウト予定を見ながらPCでDTPソフトを操作する,のような作業がとてもしやすい。

(ノートの時は並置が必要になると複写していた。)

 

スキャンして取り込みやすい。

ただ,紙が傷んでくると取り込むときに引っかかるので,期待したほどストレスフリーにはならなかった。綴じノートの時は毎月全ページ複写し,複写をスキャンしていたが,振り返ればその方法もたいして手間ではなかった。複写によって紙の手帳が2部に増えるのも便利だったし。

 

紙1枚ぺらっと置いて書ける

実は分厚いノートもリングノートも苦手なので,金具から外して,1枚で置いて,書ける,のがものすごくストレスフリーだった。用紙を複数横に並べれば,ひとつの資料を読みながら情報をカテゴリ分けしつつ転記するのも簡単だった。

 

iPad miniが入るというのもこの手帳にした理由の一つだったが,ひとまとめにする意義が特になかったため自然に別持ちになった。(一体化によって手帳だけを持って職場内を移動できるようになる予定だったが,手帳を持つと片手がふさがってトイレも行けず不便なので結局バッグに入れることになった。手帳の背に穴を開けてリストストラップを取り付けることも考えたが,本体強度に不安があり実行しなかった。)

 

★よくなかったこと

重要でない情報を捨てすぎてしまう

たとえば数学科試験の答案が返却されて自分の誤答を見直すとき,手元に試験時の計算用紙があった方が良い。「仕事の成果や提出物そのものではないのだけれど作業中に発生したメモ」や「一応考えたけどイマイチだったので早い段階で捨てたネタの走り書き」などがマメに整理整頓すると残らないので,「なんでこうしたんだっけ?」がわからなくなったときに自分の思考を遡れず不便な思いをした。

 

時系列の方が思い出しやすい

慣れているせいか,優先度の高いものが前に来るよう整理した状態より時系列の方が情報を探しやすかった。

 

結局,持ち運ぶページの取捨選択・順序入れ替え(カテゴリ分け)のいずれも私にとってメリットがなかったので,綴じノートの方がコンパクトだし軽くていいわね,になりましたとさ。週明け新年度からはノートに戻ります。

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「重要でない情報を捨てすぎてしまう」

グサっと来ました。

今までの人生で何回かやってきた「使わないなら手放そう」。処分後、時間を経て考えが変わり「とっておけば今使ったな」と後悔することも。最近は一度に全部でなく、間引きするように少しずつにしてみてます。

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2024.04.01

捨てるのって独特の気持ちよさがあって,ノッてくるとやたらめったら捨てちゃうんですけど,充実感のわりに特に生産的じゃないことも多いんですよね。弓道ジョガーさんがおっしゃるように,少しずつにして,かつ,常に撤退の勇気を持っていることが必要だなって思います!

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2024.04.01

私も仕事とプライベートの手帳は分けたい人なので、ものすごく共感しました!

何でも1つにまとめるのではなく、視覚的に分けることのメリット納得します😊

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2024.04.03

共感していただけてうれしいです!手帳の使い方にはいろいろあって各自ライフスタイルに合わせるのが正解なのだと思いますが,手帳によってライフスタイルが規定される部分も少なからずあるのが油断ならないところです(; ・`д・´)

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2024.04.03