時間〈とき〉ラボ運営事務局 さん
みなさん、こんにちは。様々なテーマで「時間〈とき〉」をより充実させてくれるモノやコトをご紹介する「+時間〈とき〉デザイン」。第1回は、インテリア&ライフスタイルストアとして人気のACTUSの関洋之さんに今年1年を振り返り、翌年のことを考える時間〈とき〉を豊かにする空間づくりについてお伺いしました。
ときラボの所長・小林が体験した、ちょっとしたアイテムを使って簡単にできる「ひとり空間」の作り方も必見です。おうちのなかで気分を変えながら、最高の空間で自分を振り返るためのヒントが満載です。
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「良い家具を作る秘訣は、人間を見つめること。ヨーロッパの家具を使ってみると、人間を大切にする心が形になっていることに気付きます。」今から半世紀ほど前、日本中が大量消費生活を謳歌し、まさにモノの豊かさによって幸福感を手に入れ始めたそんな時代に、「豊かな暮らしとは消費を繰り返すことではなく、作り手の顔が見える製品と、できる限り長い時間を過ごすことではないか」と考えていたACTUSさん。ヨーロッパ家具の輸入販売というビジネスからスタートし、人々の生活が変化する中で、常に「真に豊かな暮らしとは何か」を求め、問い続け現在はインテリアにとどまらずアパレルやグリーンなど暮らしにまつわるアイテムを独自視点編集提案するライフスタイルカンパニーとなっています。
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教えてくださるのは、ACTUS広報部 関さんです。
小林:こんにちは。よろしくお願いします。今年も残すところあと僅かなので、自宅でゆっくりと手帳を見ながら今年の振り返りと来年について考える時間を作りたいと思っているのですが、なかなか自宅で自分だけの空間をつくることが難しいんです。良いアイデアがあれば教えてください。
関さん:一人で考え事をするには、狭い空間のほうが落ち着きます。広い空間よりも、視界に入ってくるものが少なくなるので、集中しやすくなるはずです。ただ、いきなり狭い空間を作ろうと思っても決まった間取りがあるわけなので、今のご自宅で簡単に自分だけの空間が作れるちょっとした工夫をご紹介します。
関さん:「ひとり空間」を作るには、手元を明るくするランプ、自分のところにちょっと引き寄せられるようなテーブル、ソファとクッションがあれば完成します。さっそくですが、小林さん、ソファに座ってくださいと言ったらどう座りますか?
小林:こう……ですかね?
関さん:お店にいらっしゃったお客さまも、よくそうやって座られます(笑)。でも家で膝をくっつけて(面接を待つ就活生のような)真面目な恰好されますか?しないですよね……?ご自宅ではどんな感じでしょうか。
小林:完全にこんな感じですね(笑)
関さん:女性の方だったら、足を投げて座ったりとか、男性の人でも日本はやはり床座の文化なので、ソファの上であぐらをかいたりする人もいるかと思います。実は、ここでクッションを使うとさらに居心地の良さがあがるのです。
小林:クッションですか?!クッションって飾りのアイテムと思っていました…。
関さん:はい。人って両方の肘の高さが違うだけで結構意外と居心地が悪いんです。でも、1人用のソファでない限り、片方の腕の置き場がありませんよね。これをクッションに補ってもらいます。肘置きがあまりないソファだったらクッションを身体の両側にいれてもいいでしょう。人って肘の高さがそろうだけで、居心地の良さが格段に変わります。どうですか?
小林:あ……!なんかスッキリはまった感じがあります。体が安定します。
関さん:実は、クッションに埋もれることによって、人はリラックス効果も高まるようなんです。ポイントは「包み込まれる」ことです。クッションにどんどん埋もれていくことによって、本当のソファが持っているポテンシャルをさらに活かすことができるのです。
小林:あぁ……すごくリラックス感と安堵感があります。クッションの上にこう手帳を置くことができるのもすごく楽です。
関さん:はい。さらにリラックス効果を高めるために、足元にもクッションをおいてみましょう。ヘッドレストを使うと顔が上を向きがちなので、テレビを見ながらリラックスしにくくなります。
でも、足元にクッションをいくつか重ねて置くことで、リクライニングシートのような状態をつくることができます。足があがると、首が自然に前向くようになるので、より浮遊感というか気持ち良さがでてきます。どうですか?
小林:これは、寝れるほど居心地がいいですね(笑)
関さん:手帳を書くときは、ひじの下にクッションを置くと身体が安定します。
小林さん:本当ですね。肩に負担がかかっていないですし、手帳を書くときも上半身が安定します。クッションっていろんな種類がありますが、どの素材が良いのでしょうか?
関さん:羽がいいと思います。形も元に戻りますし、ほどよい反発があるので、身体に馴染むフィット感が得られますよ。
関さん:ソファに座って手帳やノートに何か書きたいときは、こうやって机を持ってきます。
小林:この机、コンパクトですごく良いですね。家の中の色んな場所へ自由に持っていけそうです。コンパクトな机と部屋の灯りを消して手元だけの照明を加えるだけで、広い空間にいながらも完全に自分の世界に入れますね。家でこういう時間を過ごしたい……。しかも、照明が部屋全体ではなく手元にあることで意識もなんとなく集中しやすいですね。
関さん:全体が明るくていろんなものが見えていたら、気が散ってしまいますよね。できるだけコンパクトな空間と、明るさを集中させるのが「ひとり空間」をつくるポイントだと思います。ちょっとした工夫で気持ちもリセットしやすくなります。
最近はコードレスで持ち運べるタイプの様々な照明が出ているので、気分に合わせて居場所を変える/ライトを変えるのもおススメです。
小林:コーヒー好きな方とかはコーヒーをいれて、アロマが好きな方はアロマを焚いてももっと気分がリフレッシュしそうですね。自分が一番心地よい空間を作り上げることが、振り返りとこれからを考えるための「時間〈とき〉」につながりそうですね。
関さん:ヒノキを使った自社オリジナルのマッサージボールです。手で持って手のひらをコロコロさせるとほどよいツボ押しになりますし、これにアロマオイルを垂らして使うことでよりリラックス効果が得られます。
小林:ひのきの香りもいいですし、すごく気持ちいです。リラックスする香りってどういうものがあるのでしょうか?
関さん:柔らかいアロマ系とかフローラルやウッド系がおすすめです。仕事の時は、脳が活性化すると言われている柑橘系やシトラス系が良いと言われています。すごく上手な人は香りを1日の中で2回分けるんですよ。よかったら試してみてくださいね。
関さんには日本のインテリアの歴史や北欧のインテリアの考え方なども教えていただきました。1番印象に残ったのは、コロナの影響によって家時間が増え、日本のインテリアに対する考えも大きく変わったと感じる、というお話。コロナがまん延した初期のころは、「働く環境づくり」への需要が非常に高くなり、デスクやワーキングチェアの需要が増え、その後、外出できない家のなかで、いかに気分を変えていくかというところに焦点があたるようになり、香りや植物などグリーンを中心としたアイテムの需要が求められるようになったそうです。そして衣食住と働く空間が同じなのが当たり前になった今は、「くつろぎ」に対する感じ方も以前とは変わってきているそうです。午前はリビング、午後は窓際など、家の中でいかに気分をかえながら、自分の空間を作っていくかという「遊び心」が生まれているように関さんは感じられるとか。関さん、たくさんの学びを教えていただき、ありがとうございました。
我が家は一般的な日本のマンションといった住まいなのですが、関さんに教えていただいた「リラックスできるクッションの使い方」や「部屋の中でも自分の空間にだけ照明を集中させる」など、ちょっとした工夫で自分だけの空間づくりが出来ることを知り、この年末に早速実践してみたいと思います!今年の手帳と来年の手帳、それとお酒でも用意して・・・笑
メンバーのみなさんもぜひやってみてくださいね!
① BOTTLED コードレスランプ H25cm ¥31,900
② TECTA K26 サイドテーブル ウォールナット ¥79,200
③ EASIER クッションカバー 45㎝角 ¥3,960
④ LEMON クッションカバー グレー43cm角 ¥4,180
⑤ eilersen BASELINE ソファ W250cm ¥806,300 ※
⑥ LEMO クッションカバー ベージュ43cm角 ¥4,180
⑦ LINEN クッションカバー 45cm角 ¥4,730
⑧ Sanderson ROMO ARYN クッションカバー 45㎝角 ¥17,270 ※
⑨ Louis Poulsen PANTHELLA ポータブルランプ H23.2cm ¥29,700
Relaxin’ HIKARIヒノキボール 3pcsセット ¥990
今回ご紹介した商品は、一部を除きオンラインで購入できます。オンラインはコチラからご覧いただけます。
※商品名に※が付いているものはオンライン販売は行なっておりません。
※一部欠品している場合もございますので、その際は コチラ よりお問い合わせください。
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今回お伺いしたのは、ACTUS新宿店です。
東京都新宿区新宿2-19-1BYGSビル1・2F
TEL:03-3350-6011
11:00-19:00/水曜日定休 ※年末年始の休館については、コチラ をご覧ください。
ACTUS公式サイト https://www.actus-interior.com/
ACTUS公式YouTube → コチラ
(※テーブルライトについては コチラ の動画がおすすめです)
ACTUS公式Instagram → コチラ
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ふじさん さん
素敵なシチュエーションですね。
家具は決まった(と自分が思っている)使い方をしがちで、そうでなければ家具を動かして模様替え、でもそんなに模様替えのパターンも思いつかない、そして外にそれを求めがちになっていましたが、自分の家でいつでも素敵な居場所を作れますね!クッション買います!!😁
ID 2 さん
クッションの使い方、間違ってました・・・ただしい使い方をすることで住空間が変わりそうですし、“クッションの上で手帳を見返す”ということをやりたいです!