【株式会社良品計画 名誉顧問 松井 忠三】手帳は私にとって、有能な秘書のようなもの。 なくてはならない存在ですね。

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「わたしの時間〈とき〉デザイン」では、時間〈とき〉をデザインしている方の取り組みや考え方、ライフスタイルのMyルールなどをご紹介していきます。


今回は、NOLTYを25年以上愛用されている、松井オフィス代表取締役社長、株式会社良品計画 名誉顧問の松井 忠三さんの時間〈とき〉デザインをご紹介します。



普段、どのように能率手帳ゴールドを使っていますか。


業務などのスケジュール管理はもちろん、毎日の天気や梅雨明け・開花など情報を細かく記録しています。これは、小売業をやっていた時からの習慣ですね。それから、手帳は仕事もプライベートも一冊にまとめていますので、飲んだ回数やウォーキングの記録など、健康管理にも利用しています。あとは、テレビや新聞、誰かとの会話の中から自分が印象に残った言葉を書き留めるようにしています。


これは経営のヒントにもなりますし、講演テーマに合った言葉を捨うこともできる。だから、特に気になった言葉は、資料としてまとめてプリントしておくわけです。その時々に印象に残った言葉は、書いておかないと必ず忘れてしまいますからね。



能率手帳ゴールドを使い始めたきっかけは。


NOLTY の手帳は1992年から使っていますが、「能率手帳ゴールド」は2007年から使い始めました。左ページには日にちと曜日が入っていて、自由にスケジュールが記述できる。そして、右ページには余白があるでしよ。この余白が大事なんですね。左ベージに書ききれない情報は、すべてこの余白部分に書き込んでいくわけです。仕事でしたことや、行ったレストランの情報など。



もし余白が足らなくなったら、付箋で付け足していくこともできるし。この使いやすさが、いい点ですね。それから、手帳は長く保管するものだから、丈夫なところも気に入っています。



能率手帳ゴールドには、どんな思い出がありますか。


私たちの頃に使っていたワープロや古いカメラは、技術が進化すると見返すことができなくなってしまう。けど、手帳ならずっと残すことができる。技術の進化とか関係なくて、機能が損なわれることがない。そこがいいですね。過去の手帳を開くことで、忘れていたいろんなことを思い出すことができる。



言うなれば、「備忘録」のようにして手帳を使うわけですね。今でも私は、手帳に小売業の株価をメモしているわけですけど、役員をやっていましたからね。大納会に合わせて、株価をチェックするわけです。そうすると、経営者としての自分の評価か、分かっちゃうんですね。これは自分にとって大事な作業ですね。



能率手帳ゴールドにメッセージをお願いします。



変えるものと、変えないものというのがものすごく大事だと思います。基本的なコンセプトや哲学を変えてしまうと、ブランドっておかしくなるんです。変えてはいけないものがあり、それを変えずに守りきることが大事。手帳で言えば、今あるフォーマットや機能というのは絶対に変えてはいけないわけですね。ただ、一方で伝統というのは、革新の連続でもあるわけです。つまり、どこかで必ず変えていかないといけない部分もある。ですから、お客様の利便性を取り入れつつも、能率手帳の哲学は残したまま変えていく必要がある。その見極めを間違ってはいけません。これをうまく見極められれば、100年続くブランドになっていくわけですから。ぜひ、能率手帳ゴールドにもそんな風に長く続くブランドになってもらいたいですね。


※この記事は【時間デザイン研究所】に掲載されていた記事を転載しています。内容は掲載当時のものです。

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