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#10 伊藤権司さん 61冊の能率手帳に刻まれた歴史

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「わたしと書くこと」では、手帳やノートなど“書くこと”で、時間〈とき〉をデザインしている方・実現しようとしている方にお話を伺い、書くことの意味や書くことでの変化などをご紹介していきます。

 

今回お話を伺ったのは、能率手帳・能率手帳ゴールドを61年間61冊使い続けていらっしゃる伊藤権司さん。80歳になった今も「毎日が楽しい」とおっしゃる伊藤さん。その楽しみを見出す秘訣が“能率手帳”とのこと!

 

すべての記録を残す伊藤さんにお話を聞きたくて、所長のこばやしと事務局のたかはしが長野県のご自宅に伺ってきました。61冊に刻まれた記録はまさに伊藤さんの歴史そのもの!

手帳を書くという行動が人生を楽しむことに繋がっていくという伊藤さんのお考えを、ぜひ皆さまの手帳ライフの参考にしてみてください。

 


記録グセが気づけば61年の歴史に。

 

能率手帳との出会いは会社員時代に勤務していた会社で配られたのがきっかけでした。それ以来ずっと同じ能率手帳、または能率手帳ゴールドを使い続けています。

  ▲伊藤さんが能率手帳と出会った記念すべき一冊目、1962年の能率手帳。

 

▲法人向けの能率手帳のため、一部デザインやページ構成が異なりますが、基本的な手帳としての機能は今と変わりません。

 


定年まで仕事は技術営業をやっていました。印象的な出来事は、何回かオリンピックに関わる仕事をしたことです。中でも1964年の東京オリンピックは、入社2~3年目だったので、とても記憶に残っています。

  ▲伊藤さんは当時の写真やパンフレットなどを貼った思い出ファイルを手帳とは別に作られていました。写真は1964年東京オリンピックが開催された年の思い出ファイルのページと能率手帳。

 


東京オリンピックでは、タイムなどの記録を残すための新技術が導入されていたんです。その記録したデータを世界各国のメディアに公式記録のデータとして配った仕事は今も強く心に残っています。

 

▲手帳を開くと当時のスケジュールや気づいたことなどのメモが。決起会や会場に行く時間など、当時はただのスケジュールでしたが、今となっては貴重な自分史の資料に。

 


当時から今も写真が好きで、会社の仕事でオリンピックの開会式から閉会式までずっと写真を撮り続けていました。当時配っていたデータの紙も撮影した写真もチケットもワッペンも何でも整理しておきたい、そういう性格なので、ノートや手帳、ファイルにきれいに残しています。

 ▲東京オリンピックのマラソンで歴史に名を残したエチオピアのアベベ・ビキラ選手が当時の世界記録で1位を取った瞬間の歴史が、伊藤さんのファイルに残されています。

 


▲「引っ越したことや結婚したこと、子どものこと、それに趣味のコンサートのことなども細かく場所と時間を書いているから、手帳を見れば当時の記憶がすぐ蘇るね!」と伊藤さん。

 


手帳は「書く」だけじゃない。「まとめて、未来を考える」が伊藤さん流

 

私の手帳の書き方はただスケジュールを書くだけじゃないんです。気づいたことややってみたいこと、行ってみたいところなど、全てが詰まっています。それを「まとめる」んです。

1986年に、たまたまもらった「10年日誌」があります。

 

 ▲伊藤さんの未来を形づくる仕組みのきっかけとなった10年日誌(一番右)と10年分の能率手帳と能率手帳ゴールド。

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