【酔鯨酒造株式会社 大倉広邦】 酒造りは未来を見る仕事。過去から学び未来へ活かし続ける

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「わたしの時間〈とき〉デザイン」では、時間〈とき〉をデザインしている方の取り組みや考え方、ライフスタイルのMyルールなどをご紹介していきます。

 

第3回目のゲストは、高知県高知市に酒蔵を構える酔鯨酒造株式会社四代目 代表取締役の大倉広邦さんです。大倉さん率いる酔鯨酒造は、土佐清酒をはじめとした日本酒の魅力を発信するために、世界的に有名なファッションブランドやおもちゃメーカーなどの異業種とコラボレーションを試みたり、高級ラインを立ち上げ、ファッションショーと一緒に新酒を発表したり、革新的な取り組みでさまざまな業界から注目を集めています。


前回は、大倉さんにとって、手帳に書くこと・書く意味についてお話しを伺いました。


 酔鯨酒造 大倉さんの“わたしと書くこと”→こちら


今回は、全国を忙しく飛び回る日々を過ごしながらも、目標を実現していく大倉社長の時間〈とき〉デザインのお話を伺いました。



 


◇日本酒は時間〈とき〉が造り出すもの


お酒は材料を混ぜたらすぐ完成!と言うものではありません。おいしい日本酒ができるのは、未来の出来事なのです。



例えば10月にお米の精米を開始すると、日本酒が出来て出荷されるのは5月頃。この期間は自分ではコントロールできない大きな時間が流れています。原材料となる米を丁寧に磨いたり、お米の状態や気温などを計算し蒸し上げたり、旨味成分が生まれる熟成を経て、おいしい日本酒が出来上がります。日本酒の材料はお水とお米だけですが、時間〈とき〉もまた、お酒をおいしくさせるための大切な要素の1つ。日本酒はある意味、未来の飲み物だと思います。



私は日本酒のことを考えるとき=日本酒が出来上がるとき、つまり未来のことを考えて動いています。なので、こういうことがしたい!と思った時、逆算して色々と動かないといけないんです。「こんなお酒を作りたい!」となったときは、1年前、いやそれ以上前から動き出しています。





◇未来を思い描き、目標を掲げることの大切さ

 

酔鯨としての目標や未来についてを手帳に書くことで、酔鯨の価値・存在をつくってきました。「世界の食卓に酔鯨を」という目標を明確に掲げることで、スタッフの士気もあがったように思います。



そして、高知県をはじめ国内外の知名度も上がり、2018年には目標だった土佐蔵も作ることができました。



ここ数年は異業種とのコラボPJや、「HIGH END COLLECTION」といった高級ラインの日本酒も作ることができて、やっと、会社としてやりたいことができる様になってきたと思います。




◇振り返りの時間を持つことの大切さ



最近、大切だなって思っているのが「振り返りの時間」です。会社の代表になってからも営業マンの頃の癖で、とりあえず来週の予定をこなしながら、先のことだけを見続ける感じで仕事をしていました。営業マンって、来週の予定で一生懸命だと思うんです。ただ、周りの経営者の先輩方に「代表として、考える時間は貴重なんだよ。振り返ることで見つかることもある」とアドバイスをいただいて、「振り返りの時間」も持つようになりました。

 

土曜の午後とか、仕事の合間にその週を振り返ることにしています。落ち着いて時間を振り返ると、「これはしておけばよかった」逆に「しなくてよかった」って考えるようになって、時間の使い方が洗練されたというか、ちゃんと時間を使っていこうって考えるようになりましたね。



ちなみに振り返りの時間を持つようになったのは最近ですが、営業時代の手帳も含め、今までの手帳は全て保管してあります。




基本的に仕事が好きなので、仕事ばかりしていても苦じゃないんですが、最近は意図的に先に「休み」って手帳に書くようにしました。仕事だったら、その予定はずらさないのに、自分の休みってずらしちゃうんです。でも、それをやめて「月に2回は書いたことを変えない」って自分で決め、家族との時間を作ったり、振り返りの時間を作ったりしています。




◇10年後、特定名称酒ではTOP10に



少し前に、ふいに「10年後、どうしてんのかな?」と思ったときがあったんです。その時、「※特定名称酒」では、販売数が国内でTOP10に入りたいと思いました。日本酒って日本で作られるから、日本でTOP10だと必然的に世界でTOP10だなっと。



だとすると、売り上げと生産量をどれだけ増やさないといけないのかって逆算して、パッとメモしました。もちろんこのメモも手帳です(笑)。



今はこれが大きな目標ですね。理想の未来に近づくために過去を振り返りながら取捨選択し、「特定名称酒」ではTOP10に入る未来を叶えたいと思います!

 

※特定名称酒について→コチラ(外部サイト「SAKE TIMES 」 日本酒の「特定名称酒」とは?【イラストで解説!ひと目で分かる日本酒】 に飛びます)

 


~編集後記~

印象的だったのは、振り返りの時間を意図的に作られていること。経営者としてお忙しい大倉さんは数ヶ月先まで予定がびっしり。忙しい時間の中で振り返りの時間を作り、立ち止まることで、今まで気づかなかった発見やアイデアが湧いてくるそうです。振り返り、今よりも良い未来を作っていく。まさに時間〈とき〉をデザインされていました。

 所長の小林は酔鯨さんのおいしい日本酒をいただいてから、酔鯨さんにはまっているそうです。いつかおいしい酔鯨さんのお酒をメンバーのみなさんと一緒に飲みながら、手帳や時間〈とき〉について語らいたいな~と話していました。(ときラボ事務局 たかはし)



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大倉さんの「わたしと書くこと」の記事

【#2 酔鯨酒造株式会社 大倉広邦 】課題や目標が見えるだけでなく、「覚悟」するために書く


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読んでて、確かに日本酒は時間が作るものだし、どんなものができるかがわからないから、未来ののみものだと思いました。だからこそ、どんな味かワクワクするし、楽しみなんですよね〜!

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2022.03.30